夏休みが
始まって、モモ
達はうれしくてそわそわしています。
朝のラジオ
体操でテコが、「ごはん食べたら海いこ!」と声をかけました。
海水浴が
大好きな4人は、朝ごはんもそこそこにテコの家の前に
集合。
一番海に近いのでなのですが、
他の3人の家も同じくらい海に近いのです。
何しろ海まで100mほどの
距離、もうすでに
水着に
着替えてそのまんま走って行きます。
女の子のモモだけはドーナツ
型の
浮き輪をすっぽりかぶって
腰につけて、男の子二人は海中めがねを頭につけています。
泳ぎの上手いテコは
男勝りでめがねも
浮き輪もなしで
泳ぎます。
浜に
着くとテコがみんなに、「はい、
準備運動!」と声をかけると、早く
泳ぎたくてむずむずしている男の子たちもしぶしぶ
体操を
始めました。
「せーの!」の声でみんなが海に
飛び込みます。
テコはこないだ
覚えた海中
宙返りをしだすと、タッチが、「ねえ、ぼくも
宙返りしたい!」 と言いました。
テコは、「回ってると
鼻から水が入るから、
鼻をつまんでやってごらん。」と言いました。
タッチは言われたとおり
鼻をつまんで回ろうとするけど
途中で
浮き上がってきてしまいます。
「首を中に入れるように体を丸めるんだよ。」テコが言いました。
何回か
試しているとそのうちくるりと
回転して、タッチは大
喜びです。
少し
離れたところでは、カズが海中めがねをつけて海の中にいる小さな小魚を手でつかまえています。
カズは、モモが
浮き輪で
浮いているところへ
持ってきて「これ
持ってて」と
手渡しました。
モモはスカート
型の
水着のすそを広げて
生簀にしました。
「あはは、まだ何
匹も入るね。」
モモはスカートの中で
泳ぐ小魚を
逃がさないように気をつけながら足を
動かして立ち
泳ぎ。
時間を
忘れて
泳いでいると、モモのお母さんが
呼びにきました。
みんなもうくちびるが青くなってるのに、「まだ
泳ぐ~」と言っています。
「スイカがあるから上がっておいで
~」
これにはみんな
素直に上がってきました。
モモの家でみんながスイカをいただきます。
コメント
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*他(た)ではなく(ほか)です。
単に作品ページの下にあるので便利かなって思っただけなので
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