ピンは今日も、家の近くを流れている川の土手を歩いていました。
狭くて、小さな動物くらいしか通れない土手を好んで通り、食べ物は大体この川のそばにいれば何かしら口にする事ができました。
スズメを捕って食べる事を覚えたし、ねずみやヘビを捕る事も覚えました。
何も獲れない日にはジッと土手に座り込み、獲物が出てくるのを待ったりもしました。
お腹を壊した日には、近くの草を食べて少しずつ元気になりました。
冬の寒い日は何日も食欲がなく、やせ細った事がありました。
それでもピンは生きる事を懸命に考えていました。