みんなに見られて しっぽちゃんは近くの垣根に逃げ込みました。
「あれ? いなくなったね」 子供が言いました。
「にゃんこは そーっとしておいたほうが 寄ってきたり するのよ」
お母さんが言いました。
「つまんない つまんない」 子供が言いました。
しばらくして子供達や お母さん達も しっぽちゃんの事を 気にしなくなり
垣根の中で 様子をうかがっていた しっぽちゃんは 垣根沿いに そーっと歩き出しました。
垣根に沿って どんどん歩くしっぽちゃん
公園を ぐるっと 回るように 向う側の 出口まで行くと 大工さんの作業場に向かって歩いていきました。