enpitu4
まちを通りぬけ、川をさかのぼり、山の方へ向かって進んでいきます。
少しずつ空気のにおいとあたりのけしきが変わってきました。
水も、にごりがなくなってきています。
川ぞいの町に、高いビルがなくなって、民家がふえてきました。
川のなかすに、緑が見えて、土の色も見えます。
えんぴつの影がかわもに動くと、魚がびっくりして泳ぎはじめます。
どれくらい飛んだでしょう、車の音がしなくなって、鳥のさえずりや、木々のすれ合う音が聞こえてきました。
えんぴつは、ゆっくりしたスピードで空気をたしかめるように進んでいきます。